ごく普通のサラリーマンのサイクルロードレース

ごく普通のサラリーマンがサイクルロードレース 世界選手権に出場を目指すブログ

ツールドおきなわ100kmマスターズ58位でした。

土曜日の過ごし方も吹っ飛ばして、題名に結論から書きました。

ツールドおきなわ100kmマスターズ58位でした。

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当初の目標とレース当日の話と反省点と思い付く限り書いて行きたいと思います。

当初の目標

今回、もらったゼッケンは1640です。前から40番目のシードです。(50位以内がシード)

今回の目標は40位としました。そして最低でも50位以内に入って来年のシードも確実に確保したいと考えました。

 

レース当日の朝(準備)

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細かい移動については別記事でまとめて行きたいと思います。この日の一番の問題は予報的に朝から雨であると言うことです。

起きて直ぐカーテンを開けると暗い中、雨が降っていることが分かりました。気温は本州より寒く感じることはありません。

移動は現地までは仲間内のクルマに乗合で移動し車内でギリギリまで待機する作戦です。

起きた瞬間に蕎麦とカツサンドを食べて、移動後に食べる食料を持って移動します。

現地で食べたのは饅頭とパン、それにACTIVIKEのニュートリションとスピードウォーターを混ぜたものを飲みました。基本的におにぎりを食べたかったのですが前日に購入できずでした。来年は気をつけます。

アップに関しては完全に課題が残ります。100kmのレースは最初にある奥の登りで集団前方は上げに上げるのですがこの準備が出来て居なかったです。来年は持ち運びできるローラーを持参しようと心に決めました。

 

レーススタート

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シードだったはずなのですが…スタートした時は真ん中あたりのスタートになりました。理由は市民200kmが通過する前にやや不意打ち的にスタートの号令が掛かった為です。とは言え私はかなり恵まれていた&ある程度準備をしていたので大事に至ることはありませんでした。準備と言ってもバイクをスタート地点に移動しておいたのでバタバタすることがありませんでした。

 

奥の登り

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号令と共にチームメイトが前の方に上がって行く姿が見えます。幸い一人の後ろに付くことができたのでその場所をキープしつつ集団内を上がって行きます。5倍、6倍と出力が上がって行きます。奥登りも中盤に差し掛かりますがそれでも出力が下がることはありません。とりあえず、ここでオールアウトするより我慢した方が良いと考え、少しずつ下りながらも集団に居続ける選択をとります。

だいぶ長く伸びた集団の後方で他のメンバーと落ち合います。そこから下りへ入ります。

下りでかなりの人数を抜くことができました。

2年間ずっと同じ銘柄のタイヤを使って来たのである程度、限界値的なものを自分で知っていたと言うか信頼できた気持ちが強かったように感じます。これレース後半まで下りでだいぶ楽が出来た要因の一つだと思います。

下りが終わり平坦が始まります。100kmのコースでは長い平坦区間になります。

 

与那までの海外沿いの平坦区間

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実はこの時点でかなりキツく足を止めたいと何度も思いましたがチームメンバーの姿が見えて、前を引くのを変わってくださりだいぶ休むことが出来ました。そのお陰で途中からだんだん足が回り始めローテに加わることができるようになりました。

後でメンバーからの指摘で前で引き過ぎ、前に出過ぎと言われました。確かに集団の前方で4人も同じチームの人間が全力で弾き続ける必要は無かったかも知れません。

 

与那の登り(通称 普久川ダム)

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私が居た集団(先頭でも第二集団でも無い)の先頭から2番目で上りに入ります。先頭はチームの仲間です。

私はこの手の長い登りが苦手です。個人的な作戦では少しずつ位置を下げならペースで走ります。特にこの登りは最初斜度が低くペースが上がります。パワーは出さずに速度を殺さずとにかく集団内で走ることを心掛けます。

ただ段々と集団が長くなりペースアップを感じます。前方を見ると…ペースを上げているのはチームメイトでした〜

彼の登りの速さは理解しているので追うのをやめます。ちょうどいっぱいいっぱいになる手前でした。このまま劇ダレするとそこで試合終了なのでまずはFTPで我慢の走りです。

頭の中で我慢の数値であるFTPの値を今年の夏頃のもの(やや低い)にします。そこからフォームを意識してハンドルを引く動作を入れます。これでだいぶ脚が楽になります。最後に膝の位置を再度確認。ちゃんと胸の位置の下で膝を上下させる事が出来た辺りでもう一回パワーを確認するとパワーが先程より乗っている事に気付きます。呼吸も整って来ているので無理をしている感じはありません。

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後は斜度の変化に気を付けてそのまま登り続けます。先程千切れてしまったチームメイトが前方に見えるので彼を追います。ペースで走っていましたが登りの最後の方では1人になってしまいました。どうしても登りからまでに前を捉えたかったのですが5mが詰められませんでした。そのまま下に入ります。

 

普久川→学校坂までの下り

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この区間は下り基調のアップダウンです。先程見つけたチームメイトと一緒に走る為に下りで少しだけ飛ばします。

下りの速度とバイクのバンク角度を微調整しつつ飛ばします。最初の小さな登りでチームメイトに追いつきます。なんか私に追いつかれるなんて調子がイマイチなのかと思い声を掛けます。話してみると大丈夫そうなのでここからは一緒に声を掛け合って走ります。

一緒に走ると下りはやや怖そうなので私の方が前を引く事にします。安全マージンを取りつつ踏めるところはしっかり踏んで少しでも前行く人々を回収しつつ進みます。

一応、私の中で下りコーナーで抜くルール的なものもあるのですがここでは割愛します。ご興味あれば会った時にお聞きください。安全かつ相手も安全に抜く方法だと思います。

さてそんなこんなでだんだんと集団も大きくなりながら学校坂に入ります。

基本的に普久川と入り方は変わりません。先頭で入ってペースで走り位置を下げながら集団内で走り続けます。

だいぶ位置を下げたところで走っていると坂の中腹でペースが落ち始めました。私自身は頑張っている感はありませんが長い坂になると集団内で辛そうな方がちらほら現れます。

怖かったのはダンシング時に滑る人、そしてクネクネと走ってしまう人…とりあえず、下りになるまでに前の方に出れそうだったので少し脚を使って前に出ます。またチームメイトとSHIDOジャージの方に声を掛けて一緒に前に残る事を提案します。

またもや下りは先頭を走ります。途中前に出てくれる方もいますが不用意に脚を止めてしまう方がいたのでそこは自分が前に出て集団のペースを落とさないようコントロールします。チームメイトには下りでのペースについてなるべく脚を止めないようにお願いをします。

また平坦区間でのローテも思ったより回らない場面もありましたが心通じ合う数少ない方々がいてなんとか少ないロスで走れます。何より最初に声出しをしていたのが、数人だったのですがいつの間にほぼ全員が声出しをして集団後方に危険を知らせてくれるようになりました。本当にありがたいです。

この頃には200kmの先頭にも抜かれてからだいぶ時間が経っておりペースが近い集団もチラホラ見かけました。基本的には相乗りしないです。ただどうしても同じペースで見送ることも出来ずと言うこともありました。

 

慶佐次の登りと補給所

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この辺りからかなりの人数を要した我々の集団も少しずつバラけて来るようになりました。やはり短い登りは辛く、ちょっと長くなると私は楽になります。きっと理由は坂の頂点で皆さん脚を緩める人が多いからだと思います。勢いで乗り切れる短い坂ですとさほど感じ無いロスも長い坂の前に脚を緩める人が多くそこで追いつき、坂の頂点を超えるあたりで引き離すことが出来ました。こう言う細かいところで差が付くと思いきっちりやります。

補給所はいつものことながら混雑します。この日も突然ペースが落ちます。

私は特に補給が必要なかったので一番右側からペースで登ります。補給が必要な人は左に寄り集まり少し怖い感じがします。

近くで補給が貰うに貰えない状況でずっと左を見ながら走っている方がいました。「補給をくれ」と叫ぶんだ方が良いですよと大声で伝えます。その方は「補給ください!」と叫び無事補給を受け取ることができた模様です。そんな中、私の目の前で落車が発生。運良く回避出来ました。ただその落車に驚いたチームメイトが突然斜めにダンシングで走り出そうとします。危ないと思い声を掛けて辞めさせます。落車を利用したアタックもマナー違反だし何より大体混乱状態で無茶に走るとその本人が転けると思いました。無事、その後も落車はその一回で済みました。

 

補給所から羽地の登りへ

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その後は細かい登りを繰り返します。ただこの辺りで事情があってペースがガックリ落ちます。ダンシングした際にお腹に激痛が走りました。最初は何かが物理的に当たったのかなと思う程の鋭い痛みでしたが触ってみると何もない…むしろお腹が冷えに冷えてます。やってしまったと思いました。とりあえず水を(スポーツドリンクやその他では無い)飲もうと水を口に含んで飲んだらこれが痛みが急激に増します。

完全に胃痙攣か何かぽい痛みです。幸い脚はやられていないのでそのままペースを落とさずに走り続けますがどうやら水分不足で脚に攣る前のあの嫌な感じが走ります。

本当はこの時点で最後のジェル補給を摂る予定でしたが食べるのをやめて水を少しずつ摂ります。この時点で完全に元いた集団とは千切れます。本当に悔しい。これ…もう少し色々考えて走ればこんなことにならなかったのではと考えましたがレース中はそんなことを言っても仕方ないので少しずつ水を飲みながら脚攣りを注意しつつ進みます。

一番の問題は平坦でした。誰もいない海岸沿いの平坦を一人で走ります。

途中別カテゴリーの外国人の方と話してローテしてもらいつつ走ります。登りまでは一緒に走りたいと言うとOKと言われました。途中、追い付いた人々に声を掛け平坦をみんなで走ります。結局やることはいつも一緒。一人では走れないのでいろんな人と協力します。

最後の羽地でぱバラバラになりかけましたが先程の外国人の方と200kmのゼッケンナンバーからすると凄い早い彼(若くて細くて如何にも速そう!)と一緒に走ります。200kmの彼はだいぶ辛そうなのでこの坂で最後だから頑張ろうと声を掛けます。

また外国人の方はだいぶ大柄なのできっと下りが速いだろうと思い、声を掛けながら牽制します。君の下りはきっと速いから私は後ろに入るね?とか。そもそも登りもでついて行けるか分かりませんが軽口を飛ばし合いながら走ります。

 

ラストの下り

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下りに入ると海と街並みが見えてやっとラストだ!と言う気になります。ここはもう飛ばさずに安全第一で走ります。路面は濡れているところ乾いているところとまばらですがもう最大限に人間ABSと人間オート・バンク・リミッター(そんなもんは無い)を最大限活用して気持ち良く降ります。途中200kmの3人組に追いつきますが3人の着順に絡むのも申し訳ないので距離を置いて走ります。

ゴールはそのまま手綱を(そんなものは無い2)持ったままでゴール。

悔しさが残るレースとなりました。

 

補給について

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まず、今回は腹痛はあったものの補給が良かったです。きっと私史上最高に補給が計画通り出来ました。理由は2つです。

1つは時間で区切って補給をしたこと、完全に機械的に時間で補給をします。そして補給するものは1種類のジェルで迷うことも無いです。

2つ目はその補給食をAVTIVIKEの新型ジェルにした点です。忖度無しに言うと味は濃いです。お世辞にも飲み易いとは言えません。でもベタつかないのです。コレ重要ですね。そして他のジェルと違いジェル自体を大量の水で押し込む必要が全くありません。なので水の消費も抑える事が出来ます。これは補給の革命か?と思う程、良かったです。

あとはドリンクもグランフォンドウォーターとスピードウォーターを1対1で割ったものを飲んだのですがこれも良かった。濃い味のドリンクは逆に喉が乾き必要以上に水が欲しくなります。今まではそれをやってしまっておりました。

でも今回は容量用法を守ってドリンクを作りました。そして何度も試してこのドリンクにしました。これが正解でした。

結果、補給所に一度も寄らずに走り切ることができました。

これって実質2回脚を緩める必要が無くなった事になりますので、かなりのアドバンテージになったと思います。

上記にもありますが補給所で落車がありました。このリスクを取らなくて済むだけでも素晴らしいドリンクに思えました。

 

反省について

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色々あります。長くならぬよう簡潔に書きたいと思います。

1つ目は前を引き過ぎ問題です。個人的に下りはなるべく前を走りたいので登りの最後で少し脚を使ってでも前に出る走り方をしておりました。結果は腹痛なのかこの走り方が響いたのか分かりませんが、だいぶ消耗したのは確かです。

いわゆる上手に走る人はこの選択肢は無いのかもしれません。いや前に出るにしてもきっと出るポイントが違うのだと思います。ぼんやりですが次どうしようと言う走り方があるので来年までにその走り方を練習で検証したいと思います。

 

2つ目は奥の登りの超高強度です。

来年は100kmを走るならば携帯可能なローラーを持ち込もうと思います。あの強度をノーアップで走るのは無理です。あれでメロメロにされてしまい色々と冷静になるまで普久川の途中まで時間を使いました。来年はローラーでアップをすると言うトレーニングからやりたいと思います。

 

3つ目は腹痛対策です。

私自身、考えてみればお腹を冷やしやすい幼少期を過ごしております。そのことを念頭に出来たことがあったはずです。まずはレインジェルを脚や手に塗ったのにお腹に塗らなかったこと。ホットオイルも持参していながら使わないと言う舐めた対応をしたことを悔やんでも悔やみきれません。やれば少しは違ったのかも知れません。

 

雨について

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雨の寒さは私自身脂肪いっぱいの身体なので全然寒くありませんでした。みんなが寒い寒いと言うので体脂肪率が高いことがバレたくない一心で「寒いですね」とか訳知り顔で応答しておりました。

また下りが怖いと言うのも「怖いですね。滑りますよね」とか言いながら滑らないように走ると心に決めていたこともあり必要以上に怖さは感じませんした。

以前に走っていたブルベやデスライドは常にドライの路面で走れなかったし、2年も同じ銘柄のタイヤを使って色んなシチュエーションで走っているのでその限界を知っているつもりでした。

またある意味完全ポジティブシンキングな思考に入っていた私はMotoGPではマシーンの差をテクニックで押さえ込んで表彰台に登ったRepsol HondaMarc Márquezのことを思い浮かべ…

マルケスのように走れば大丈夫!」

と土台も全く違う選手のことを考えながら前向きになって行きました。

結局、走り出せばどんなに嫌な雨でも走り切らなければならないし誰にでも同じ条件であることは変わりないと開き直れました。

まとめ

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結局、去年と違うことは順位やタイム、そして前回よりもよりロードレースを出来るようになったのですが「悔しい!」と言う気持ちでいっぱいだと言うことです。

他の人と比べたらキリがありませんがこのままでは終われない気持ちでいっぱいです。

そしてまだ成長出来そうなポイントがたくさんあるように感じます。

上記の反省点だけで無く、来年に向けて具体的にどんな練習をしたいか?などアイデアがたくさん浮かんできます。

この気持ちが途切れないウチにそのアイデアを書き出しておきたいと思います。機会があればそれを記事にまとめたいと思います。

そんなこんなで結局、ツールドおきなわ100kmマスターズ58位でした。と言う結果です。来年こそもっともっと躍進したいと思います。

あ、使用機材については別の記事でまとめます。前回もそうしているので〜

いつも最後までお読みいただきありがとうございます♪