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Speedplayの良いところ悪いところ

今回、スピードプレイペダルについて少し掘り下げて買いてみたいと思います。

はっきり言って長い記事になると思います。

 

先に結論を買いてしまいますと…初心者の方こそスピードプレイのペダルを使っていただきたいなぁと四平は思います。

 

歩きやすく、両面から踏み込んで着脱することができる他ではちょっと無いそんなビンディングペダルです。

そして膝にも優しい。

ただちょっとだけ使い続けるのにはコツが必要です。

 

今回はそんな便利で素晴らしいビンディングペダルであるスピードプレイについて使い続けて行くためのコツ、具体的なメリットやデメリットを買いてゆきたいと思います。

これからペダルを選ぶ皆さんの参考になれば幸いです。

 

初めにワタクシ四平のペダル歴などについてご説明した後にペダルのお話しに移りたいと思います。

 

 

四平のペダル歴

ワタクシ四平はスピードプレイのペダルを使って今年できっと7年目です。

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実際はレースに参戦するようになってから4年目。その前のサイクリングの時からスピードプレイのペダルを使っております。

結構、長い間使いっておりそれなりにトラブルにも見舞われてきました。

 

使用したサイクリングイベント

ペダルの話に移る前にどんなイベント、レースで使ったのか等も先にご紹介したいと思います。幅広く使ってきた自負はあります。

 

・ブルベ

2018年にSR取得を目指して走った「200、300、400、600」全てのブルベで使いました。200kmこそ雨には降られませんでしたが残念なことに400kmは後半全て雨、600kmも夜間は雨と言う雨と闘うブルベでした。

 

・レース

大所ではツール・ド・おきなわニセコクラシックです。

他の全てのイベントでスピードプレイを使って参りました。ロードレースもヒルクライムクリテリウムもこのペダルだけです。(当たり前か?)

 

使用実績のあるペダル、モデルについて

スピードプレイと一口に言ってもシャフトの種類で3つあります。

「クロモリ(鉄)、ステンレス、チタン」です。ワタクシじしん、全てのシャフトを使ったことがあります。また今現在も3種類とも持っています。

用途は実施、バイクで外を走る以外にローラーでも使用しております。

 

またペダル本体には「ZERO」と言うモデルと「ライトアクション」と言うモデルが存在します。この二つの間で互換性は存在しませんのでご注意下さい。

また私自身はライトアクションについては使用したことがありません。

ここでお話しするのは全てZEROと言うモデルのお話しです。

余談ですがスピードプレイ以外のペダルではシマノSPD-SLを一時期、ローラーで使用していたこともあります。SPD-SLを使って尚、スピードプレイが良いと思います。

 

 

スピードプレイペダルの構造

詳しくは他のサイトを見ていただくとして簡単に申し上げると

ペロペロキャンディみたいなペダル本体をシューズ側のクリート内にある大きなC型のリングで挟む構成になります。

特徴としては

 

・ペダルに裏表が無く両方から踏める

・歩くことでクリートが痛むことが無い。

・シューズの可動域(爪先の振れ幅)を調整出来る。

 

と言うところです。これほぼこのペダルの利点そのままですね。

 

スピードプレイで起こる良くあるトラブル

では実際に私が遭遇したトラブルについてご紹介させて頂きます。

トラブル2つとも事前に対処可能です。備あれば憂いなしです。

 

 

クリート鳴き(発生頻度:高)

状況としてはCリングとペダルの金属部分がペダリングの度に擦れてキューキューと音が鳴ります。

対策としては分解してCリングにグリスを塗るか、そのままCリングに潤滑油的な何か吹き付けるかです。定期的に発生します。

感覚的にはグリスをしっかり塗った方が鳴りの発生頻度は低いと思います。

またクリート自体をバラすので細かいトラブルにもつながりにくいと思います。

 

 

・Cリング折れ(発生頻度:中)

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きっとスピードプレイを使う上で一番問題になるCリング折れです。

これが発生するとペダルとクリートが固定されなくなるので大変困ります。

しかも回避方法はCリングを交換することだけです。なので変えのCリングが無いと事実上、積みます。そこからサイクリングをストップして帰らねばなりません。

私自身の経験としては2度程、道中にCリング折れが発生したことがございます。

(ローラー中に1回、帰宅した瞬間に1回と言うのも合わせると4回折れています。)

1度目は飯能の山中で(家まで70km...)、2度目はブルベの最中でした。

2度目は経験済みでしたので交換用Cリングを持っていた為、大事には至りませんでした。

1度目の飯能の山中で発生した時は最寄りの自転車屋さんによるも在庫が無く結局そのまま帰りました。

この現象が発生するとダンシングも出来ない、いつペダルから足が離れるか分からないと言う状況に陥るので慎重にペダリングをする必要があります。

 

対処法:

上記した通り、Cリングの予備をいつも持っていると良いと思います。

交換すれば直ぐに復帰できます。

Cリングは消耗品!なのですが問題が一点あります。

Cリング単体での販売は無いのです!クリートごと買っておく必要があります。

 

・頭がもげる!(発生頻度:低)

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これ…私の他に経験者の方ってどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

私はステンレスシャフトの時とチタンの時と合計2回発生しております。

トラブルの中で一番危ないです。

どう言うことかは写真を見ていただければ一番わかりやすいと思います。

 

私がこのトラブルに見舞われたのは何も朝練の最中です。

初めは朝練の帰りに、次に朝練の行きに…

 

本当に良かったなと思うのはスプリントの最中だったらと思うとゾッとします。

こうなってしまった場合、帰りはこのまま帰るかその場で修理するかになりますが大変残念なことにシャフトと頭を繋げるビスはトルクスです。普通のドライバやレンチでは回せません。私の場合はお家で整備しました。

 

対処方法:

出来れば、一年に一回はオーバーホールに出した方が良いと思います。

ただ、トルクスレンチさえ持っていれば自分で増し締めすることが出来るので定期的に増し締めするのもありだと思います。

*私は今後、少なくとも1ヶ月に一回は点検することにします。

 

スピードプレイペダルのメリットは?

こんなトラブルだらけだとだと使う意味ないじゃ…と思う方もいらっしゃるかと思います。それでも私は使い続けております。それは上記のトラブルにも負けないメリットがあるからです。

上記にも書きましたがメリット自体はペダルそのものの構造体に由来するものが殆どです。

 

ペダルに裏表が無く両方から踏める

私がこのペダルを使う最大のメリットの一つです。

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信号待ちからのスタートでクリートをキャッチする…この普段、何気なく行う行為ですがここにストレスを感じたくないのです。

スピードプレイの場合は表裏関係なく取り敢えず上から踏めばハマります。

結構乱暴な言い方ですが適当に踏めば入ります。取り外しもかなり雑でもOKです。

 

歩くことでクリートが痛むことが無い。そして歩きやすい。

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シマノやタイムのクリートは歩く度に擦れて削れて行くのを見掛けます。

スピードプレイはクリートの本体であるCリングが内蔵されており地面と接触することがありません。

お陰様で歩けます。たくさん歩いてもクリートが削れることはありません。

歩きやすいかって言われるとそんなことはないのですが、気にならないのは良いことですね。

 

フローティング調整幅(振れ幅)が大きい

これを最大のメリットと感じる方もいるようです。

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下側のネジを回すことでフローティングを決めることができます。このネジを絞り込むで可動出来る幅を制限してほぼ動かなくすることも出来ます。当たり前ですが緩くすることも出来ます。

ちなみにお気付きの通り右と左共に個別で振れ幅を設定することが出来ます。しかも無段階で〜本当に細かいセッティングを出したい方には良い機能ですね。

 

 スピードプレイのデメリット

そろそろスピードプレペダルのデメリットについてお話ししましょう。

もちろん!上記にあるトラブルはデメリットの一つだと思います。それ以外に…少しだけ感じるデメリットについてもご紹介致します。

 

消耗品「Cリング」が個別で売っていない。

このクリートの要でもあるCリング…実は個別での販売は無くCリングが折れたらクリート全体を交換になります。いろいろな海外通販も探しましたが2020年6月現在、Cリング単体販売は無いです。

なので折れたら約8,000円の出費となります。

きっとこれが最大のデメリットです。

 

ビンディングの調整がちょっとコツがいる

これも実は隠れた問題の一つです。踏んで直ぐハマる!と書きましたがこれには少しだけセッティングのコツがあります。

クリートの取り付けの時にネジをキツく締め過ぎるとクリートがハマらない現象が発生します。

ビンディングと取り付けとハマり具合が連動しております。この点が結構問題な気がします。部品点数を減らす努力の一環としてこのような構造になっているようですがスムースな着脱を求めるとクリートの取り付けに一抹の不安を覚えます。

もちろん、ビスが一旦閉まって仕舞えばそんなにクリートの取り付け自体が不安定になることはありません。

四平としてはビスは最後までグッと締めたい。そう思うのです。

 

ペダルそのモノの価格が高め

買って終えばさほど気になることでは無いかもしれませんが、ワタクシ自身買う時に抵抗が無かったかと言えば嘘になります。

クロモリシャフトのモデルで19,800円です。これが一番安いモデルです。

ちょっと105のSPD-SL等に比べると高いですね。初心者さんにお勧めである反面ここが最大のネックとなります。

 

メンテナンスについて

上記のトラブル集にも書いてありますがメンテナンスも重要です。

大きくは2つの観点からメンテナンスを実施することでトラブルを回避することが可能です。

 

  1. 1年に1回はオーバーホールを
  2. 音が鳴る前にCリングにオイルorグリスアップする。

 

概ねこの二つで大きな問題は回避できると思われます。特にちゃんとオーバーホールをしていれば致命的なダメージを負うことは少ないと思います。

またCリングの鳴きを防ぐためにグリスアップをしていればCリング折れにも防げると思われます。折れるときは折れるのですが〜

 

ほぼ結論。どんな人にオススメか?

上記に答えが買いてありますが、ぜひ初心者の方にもお勧めしたいです。

ペダルの面を気にせず上から踏めばハマる!

何より膝に優しい。 

これだけでも十分オススメですが、何より歩いてもクリートが減らないので気にせず歩くことも出来ます。

なのでロードバイクで移動した先でちょっとお散歩したりなんて用途にも合っていると思います。(とは言え滑るので要注意!)

 

ちなみに初心者の方で無くても使うことに問題はありません。

十分のその恩恵に預かることが出来ます。きっと私もこのペダルと使い続けると思います。

 

気になった方はぜひお試しください。

 

それでは。いつも最後までお読み頂きありがとうございます。