ごく普通のサラリーマンのサイクルロードレース

ごく普通のサラリーマンがサイクルロードレース 世界選手権に出場を目指すブログ

ニセコクラシック150km 2022走って参りました。

お陰様で無事完走することが出来ました。

順位やタイム、そしてその内容については思うところが多々ありますがそれよりも何よりも…

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・直前まで一緒に走って下さった皆さま!

宿の手配から食事、レースサポートまでして下さったスマートコーチングの安藤さん!

・そしてレースを一緒に走った皆さま!

 

本当にありがとうございました!

そんなこんなでレースレポートについて書いてゆきたいと思います。

 

機材について

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直前まで悩んだバイク選び、結局理想に近いポジションが出ているであろうVengeでレースに臨むことに決心しました。

重量は約7.1kgもう少し軽くすることも出来ましたが前回の記事で書いた通り悪戯に軽さは求めず信頼できる今の構成で走りました。

 

移動と宿について

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前々日の金曜日に千歳空港へ移動し、そのままニセコ入り。

今回は前日のバタバタを嫌い余裕を持って移動しました。

宿はスマートコーチングでコンドミニアムを一つ貸し切って下さったのでそこに混ぜてもらいました。

ご飯はスマートコーチングの安藤コーチが毎回手作りしてくださいました。

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久々に人の作るご飯を食べましたが美味しい。そして毎回ご飯が楽しみになりました。

はっきり言ってご飯はどうしよう?明日は何時に起きれば良いんだろう?と考えずに済むだけでも非常に精神的に楽です。

 

前日について

この日は同じ宿で同じ部屋の方がTTレースに参加されるとのことでサポートとアップも兼ねて帯同しました。

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TT会場はロードレースと違うところで実施されます。

コース長は約15km速い人で18分くらいで走るのでは無いか?と言う声が聞こえてきます。

全員が全員バイクと言う訳ではなく大勢の人がロードバイクにDHバーを取り付けて出走されておりました。

全くやった事のないワタクシですが…めちゃくちゃ興味をそそられました。

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この日はしっかりとした検車もあり、検車を済ませると指定されたエリアから外に出られなくなります。

ほぼ秤にかけられて重量を測られている方はいませんでしたが〜

 

TTレース観戦後に前日恒例のコース確認をクルマに乗り合って実施しました。

基本的には変更になった部分と混み合うであろうスタートからパノラマラインまでのルートを経験者の話を交えながらクルマで走ります。

私も2度ほど、このレースに参加しておりますがレース的には着いて行くだけで精一杯だったこともあり記憶があまりありません…なので他のメンバーが多岐に渡りアドバイスをしてくださいました。

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さて帰ってからを夕食を頂きますがランチに続き、こちらも安藤さんお手製で炭水化物多めの食事です。

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良く噛んで食べます。当日のスケジュールを話し合いながら皆さんで食事をします。これだけで無駄な不安に煽られることも緊張することも無く済みます。

 

当日について

85km参加の人たちと150kmで若干ながらスタート地点へ向かう時間が違いますがほぼ同じ3時30分に起床します。

私はいつもと同じルーティン?でシャワーを浴びて体を強制的に起こします。

そしてコーヒーを早めに一杯だけ飲みます。

そこから既に用意されているビュッフェ形式の朝ごはんを食べます。ご飯を中心にサンドイッチなど無理しない程度に食べられるだけ食べます。

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その後スタート地点へ向かいます。スタート前のチェックをしてバイクを任意の場所においてもう一度、コンドミニアムに戻ります。

外はこの時点で結構寒いのでしっかりと上下を着たままにします。

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スタート直前までコンドミニアムにいて補給と最後の軽量化を行いスタート地点に向かいます。

直前まで菓子パンやジェルで補給を行い、防寒着も着たままです。

スタートの号令がかかる直前で防寒着と食べかけの補給食やスマートフォンを安藤さんに預けます。これ本当に助かりました。

お陰様で最後まで身体が冷えることが無く済みました。

 

レーススタート!

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年代別に3グループに分けて出走します。

幸い私は年代別の前の方でスタートを切ることが出来ましたので無理に前に出る必要がない分、危ない思いは少なかったと認識しております。

ただ…スタート直後の下りの段差で前方の人のボトルが落ちてきました。

今思うとボトルケージのホールド力が弱く段差の衝撃でボトルが飛んでしまった模様。

目の前にいるのがRXの高岡さんだったこともありさっと避けて回避。また声で知らせてくださったので私も大きな回避行動を取らず避けることが出来ました。

こう言うのも含めてリスク回避で前の方に居た方が良いのだと改めて気付きました。

 

リアルスタート!

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レースは約2kmまでパレード走行です。前後のグループを吸収しかなりの人数で移動します。結構怖いです。ただ手慣れた皆さんと言うこともありガチャガチャしたりすることも無くリアルスタート地点まで移動出来ます。

リアルスタート以降はかなりのハイペースで走り抜け、私は即集団から千切られます。

2019年の大会ではもう少し奥の方まで着いて行けたと思いますがこれが今の実力と言うことを噛み締めながら進みます。

 

至るパノラマライン

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個人的にニセコクラシックの前半は我慢の時間です。どれだけ多くの人と仲良くして山を越えるか?が勝手に鍵になると考えております。

山が苦手な私の最大の難所「パノラマライン」を越えると後は長い下り、そして三段坂前の平坦区間があります。

そこをどれだけの人で回して走れるか?で三段坂以降に脚をどれほど残せるか?が変わってきます。結論から言うと大勢の方々で走りながら…脚は全く残せませんでした。この時点で脚攣り注意報発令です。

パノラマラインに入る手前で少人数の集団になっておりましたが、まだまだ協調して走る形にはなっておらずそれぞれが坂を登っている状況でした。

その中から一緒に走ろうと言うことを口々にお話しが出始めだんだんと集団を形成して走り始めます。

ただこの時点ではかなり緩く登っており、とても前を回収できるペースではありませんでした。

関門の時間を気にした方が一人で飛び出されたので私もそれに続きます。

その後その方と話し合い、私が一定のペースで引きます。もし遅かったら先に言ってくださいとだけ話し、引き続けます。

前からポロポロと落ちてくる人たちに声を掛け集団に入ってもらうよう言います。

記憶では大小4つくらいの集団?(超ざっくり&記憶が曖昧)を吸収したと思います。

ちょっと後ろを見てみると40人くらいの集団になっておりました。

 

パノラマラインからの下りへ

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例のKOM詐欺を抜けて行く最中、下りに入ったら私は後ろに下がることを周りの人にお伝えします。平坦になったらローテに入りますが、現時点で落車から復帰したばかりと言うこともあり以前のように下れません。

無理をするより良いペースで引いてもらう方が下りは安全且つ確実でありメリットが大きいと考えました。

想定通り下りに入ると何人かの方が私を追い抜きかっ飛ばします。

私は特に意識しておりませんでしたが約10人目くらいの位置で降ります。後ろにはまだ人がたくさんおります。

 

平坦区間

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その後、平坦に入りますが驚く程上手く回りません(笑)

某有名チームの方が近くの方に指南しながら2列ローテをやりますが長時間引き過ぎる方、引き終わると脚を止めて下がってしまう方など散見されました。

結局、約10人くらいの人で回して平坦区間を進みます。後はかなりの人数がいますがもう数えられません〜

 

その後、平坦で2つの集団を吸収します。

2つ目の集団には知り合い2名も含まれておりました。この二人それぞれかなり速い方なので登りのbehindを下りと平坦で埋めたられたことを実感出来ました。

その後も平坦が続き、風向きが何度か変わります。特に橋がある区間以降は横風が強い場所があり普通にローテーションをしても回りません。

上手い方は風下側に周りそこで脚を休めておりました。

馬鹿正直に前を引いて下がろうとするとRXの長嶋さんに風下に下がるようアドバイスをいただきました。ありがとうございます。このアドバイス、他国のレースを経験してきているからこそ言える内容なのでは無いかないと思えるエピソード付きでした。今度じっくりお聞きしたい。

 

平坦が終わり三段坂へ

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レースも終盤へ。追い風の平坦区間が終わると三段坂へ入ります。これを越えるとアップダウンを経てニセコへ戻れます。

 

実はこの時点で脚が終わっていることもさることながら右太腿がずっと踊っている状態でした。今まで一緒に走ってくださった皆さんには脚攣り警報が出ておりこれ以上一緒に走れないことをお話ししてペースダウンします。

ここら辺から水分補給に心配が出てきたので次の補給所で水入りのペットボトルを取ることを決意。

この登りの登りきったところにあることは頭の中に朧げながら残っていたので今ある水分を少し多めに摂ってゆきます。

 

脚攣りも最終段階を迎え?右腿左腿、そして両方の脹脛、最後は腹筋とどこでも攣れる状態まで来ました。はっきり言ってここでDNFが過りました。

そんな中、パノラマラインの登りで一緒だった方にお声掛けいただき少し気分転換が出来ました。

ちょっと言葉は違いますが病は気からですね。

 

補給所でペットボトルを2本、受け取り早速掛水と補給を図ります。残り一本は背中に入れて走ります。

お会いした中で一人、水不足に悩んでいる方がおりましたので残っていたペットボトルを差し上げます。

めちゃくちゃ感謝され、水を飲んだら脚も復活した模様でした。良かった良かった。

この後も何人かに追い付き、元気を貰いつつゴールを目指します。

 

残り10kmを切ってからは想像以上の地獄でしたがここまできたら完走したい気持ちが強くなり走る続けます。

地元の方に応援をされつつ、登りは我慢、下りは頑張るをモットーに脚を回します。無理にダンシングすると全部の筋肉が攣ってしまいそうなので全ての行動を優しく急な行動を取らぬよう心掛けます。

 

最後はレース前半で機材トラブルに見舞われた友人に追いつかれゴール。

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こんなにも辛いレースは自分の経験では中々ありませんでした。

 

まとめ

言い訳になってしまいますが2019年時と違い圧倒的に練習量が足りていないことが走って実感できるレースでした。

それでも走って良かったと思います。

また直前のイベントで落車してしまい下りに恐怖心を持ってしまったこともありますが何とかそれも乗り切ることが出来ました。

そして何より全然絞れていないことがこれほどまでに辛いのかと身を持って知ることが出来ました。

それでも直前まで一緒に走ってくださった方々のお陰で何とかレース自体は完走できたことが良かったです。

また、レース終了後の会場に何人かの方から直接お礼の言葉を頂けたことが本当に嬉しかったです。

これはパノラマラインで前を引いていたことを覚えてくださった方々からでした。

4人?くらいからお声掛け頂けたのであの場面ではお役に立てたのかなと…

 

反省はこれくらいにして次回に向けてしっかり減量を行い今よりももっとトレーニングに勤しみツール・ド・おきなわに向けて頑張ってゆきたいと思います。

まずは今の時期しか出来ないポジションの見直しからかなと。

あ。TarmacSL7をまずは何とかしないとなりません。

と言うことで朝練に夜練に土日のライドに頑張ります。

来年は富士ヒルクライムニセコクラシックが重ならないことを祈っております。

 

いつも最後までお読み頂きありがとうございます!