ヒルクライムがしたいと思えるようになった件について
私と一緒に走った事がある方ならご存知かも知れませんがヒルクライムは大の苦手です。
まあそれなのに良く富士ヒルやニセコクラシックなんかに出るなぁなんて思われているかも知れませんが、それは苦手分野をいつか克服したいからに他なりません。
そして実際のレース中は我慢する以外ありませんでした。
いつもトレーニングの目標としていたのはタイムを伸ばすこと?
いえいえ、それよりもっと楽にならないか?と常に考えておりました。
いつもヒルクライムのトレーニングを終えた後は太腿が筋肉痛(大腿四頭筋)でした。
そして山で脚を使い切るのでヒルクライム以降はペースアップについて行けずなんてことがレース中に良くありました。
そんな私が最近、あそこに登ればタイムを縮められるかも?と思い出すようになりました。
以前が遅過ぎたこともありますが、最近では身近な峠でPRを出すことが出来るようになって来ました。峠に関わらず…何気ない区間でもPRが取れるので走りに行きたい!と前向きになる程です。
(先日は合計42個のPR)
理由は御察しの通り、LEOMO Type-Sを使って自分のウィークポイントを発見し修正した(正確には修正している途中であり、今も改善し続けております)ことです。
修正するポイントは?
前回のブログでもご報告させて頂きましたが私の一番の問題は
きっと3の段階のもたつきは必要の無い程、下死点で踏み切っていることが原因に思えます。今考えるとですが。
どう修正したのか?
書いてしまうと非常に簡単なんですが、私自身は結構悩みました。
LEOMO Type-Sのデータをみながら友人やForzaの東さんのアドバイスを頂きながら修正に勤しみました。
最初に結論を書いてしまうろ順番的には下記です。
一番最初に行ったの変更はクリートの位置調整
私はクリート位置をやや踵寄りのセッティングにしておりましたのでそれを母指球の位置に戻しました。
その後、その状態で300km程走り込みました。
骨盤の角度を50度以上に保つよう意識しましたが友人2人の角度にはやや及ばず状態です。そして腹筋が攣ります。具体的にはSixpacの左上?です。以前は下ハンドルを握った状態で巡行すると左下が攣ることがありましたがこれは初めての経験です。
最初に身体の硬さなどを疑いましたが、単純にステムが長い疑惑が浮上しました。
ステム長の変更 110mm(-17°)→90mm(-6°)
実際にはこの変更に踏み切るまでかなり悩みました。理由は簡単、単純にバイクの見た目が大きく(?)変わるからです。
初めはかなり乗り気では無かったステム変更ですが変更してみると乗りやすさが変わります。
一番の問題だった骨盤の角度は60度付近まで立ち上がります。それに伴いDSS(デッド・スポット・スコア)は軒並み低減されます。ああ。このDSSは低い方が良いとされておりますので良い方向に向かったのだとご理解ください。
どう変わったのか?
ちなみにここまでやった結果ですが大きく分けて2つの変化が現れました。
下記に詳細を記載します。
脚の売り切れ現象の訪れが遅延する
私の脚がもしスーパーで売られているとするならもうそれは毎日セールであり、特売です。ほぼ開店から10時までには売り切れます。早いです。
在庫を増やそうと日々努力しておりましたが売り切れ問題が解消されることはありませんでした。
売り切れる原因は大腿四頭筋です。日々ここを強化しておりました。ただそれこそが最大の間違いであり、今後の武器になってくれる副産物だと信じております。
詳細は下記しますが今は臀筋系からハムストリングスを使ったペダリングになり閉店直後まで保つ気がします。
ブラケット位置でエアロポジションが!
まだ取れては居ないのですが今なら取れそうな気がします。ブラケットを握った状態で肘に余裕があります。これならゆくゆくはブラケットを持ったままエアロポジションを取れる日が来るかも知れません。
それには腹筋の強化と柔軟性の向上と言う相反する二つの要素を手に入れる必要がありますが。
どう変わったのか?
端的に言えば数値上のDSSが圧倒的に低くなりました。
そして体感的には筋肉の使い方、疲れ具合が変わりました。
上記もしました売り切れ現象の遅延ですが、具体的には大臀筋とハムストリングを使って漕げるようになりました。(きっと)
そしてヒルクライムにやっと話が戻りますが、このペダリングフォームですがPWRで言うと3.3倍付近までさほど大きく崩れること無くある程度の時間維持出来るようになってきましたがそれが4倍、5倍となって来るとどんどん崩れます。
参考までに大体3.4倍のヤビツ峠と3.8倍の時坂峠の結果をお見せします。
*すいません。4倍5倍で漕ぐデータはまだ用意できておりませぬ。
ヤビツ峠コンビニスタートのデータ
Pelvic Angle(骨盤角度)が56.1%です。これは傾斜が掛かっている関係から少し平地よりは角度的に有利に数値が出ます。ただ以前の私より10度以上立っている方向です。
そしてDSSが0.4/0.5となっております。これが出力を出してゆくとどれだけ崩れるか?を時坂峠で見てみたいと思います。
時坂峠のデータ
言い訳をすると多少、登る時に突っ込み過ぎた感がありますがこれが今の実力として力んだ分、大きくDSSが崩れております。
ただPelvicAngleはヤビツ峠の時とほぼ変わらない値でした。傾斜が6.1→8.1%に変化していることを考えると多少骨盤が寝ているフォームになっているように思えます。
まとめ
データを見ながら自分のフォームを改善し、それが結果につながることが非常に楽しく感じます。
何より以前は大腿四頭筋が疲れることで走る気を無くすことが多くありましたが今の走り方ですと大腿四頭筋を温存して登ることが出来るので”脚を残す”ことが可能になりました。
結果、登るだけでなく平地を巡行する場合も長く脚が持つ状況を作ることが出来ました。
これが是非結果につながるように楽しんでトレーニングに励みたいと思います。
そろそろSIMカードを入れてLEOMO Type-Sを活用してみたいと思います。そちらもこのブログでご報告できれば幸いです。
また、そろそろ組み上がるはずのトラックバイクでもどんなデータが取れるか楽しみです。
いつも最後までお読み頂きありがとうございます!