ごく普通のサラリーマンのサイクルロードレース

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ツール・ド・おきなわレースレポート中盤編-1(与那→普久川ダム)

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海岸沿い平坦ステージも後半に至ると大集団で平均45km/Hで巡航します。
 このままこの集団(回している人は7、8人)で与那の入り口まで行きます。
 与那の入り口は国道58号線から左に大きく曲がり、坂に入ります。
 前方で速度を落とす人も居ましたが私はそのままの速度で坂に突入します。
 多くの人がそうします。

 

・集団の勢いもあり、登り始めはアウターで登る。

 これが不思議と結構そのまま行けます。
 さすがにずっとと言う訳には行かず、直ぐインナーにチェンジ。
 ここも頑張らず…とにかくゆっくり行きます。

 まだまだ序盤力を温存しておいて損はないはずと考えます。
 不思議な表現ですが決して頑張らないで登ります。
 そうすると見事にスルスルと後ろに下がります。
 ここで初めて自分がいる集団が相当大きい集団であったことに気付きます。

 

・20人くらいに抜かれたところで、私の後退も止まります。
 別に頑張って居ない。周りのペースにあったのだと思います。
 周りにはわらわらたくさんの人が居て、振り返るともっといます。
 きっと他の集団に追いつかれたようで後ろから抜きに掛かってくる人が

 何人か居ました。

※この後も坂に入る手前で集団の前方に位置し、

 坂では集団の中を少しづつ下がることで力を温存できます。

 このことに気付き平地と緩やかな下りでは積極的にローテーションを

 回すよう心掛けました。

 

・与那から普久川の登りは奥と違い長いです。途中で何回か10%を斜度が現れます。
 しかもイン側はもっときつい。
 何人かの人がインを嫌ってアウト側にレーンチェンジします。
 これは取ってもキケンで落車しそうになる人が多発。

 

 仕方ないので

 

「車線変えるないでください!辛くてもそのまま進んでください!」

 

 と大声でアドバイスします。

 

 そもそもこの程度の登りで蛇行する人はこの先絶対持たないと思います。
 これを言っても落車する人がいる始末。
 登りの落車は下りほど大事故にはならなくともメカトラに繋がります。
 トラブルに合わないで済むなら合いたくないものです。
 ここでも周りの人に積極的に声を掛けてキケンを回避します。
 ロードレースってコミュニケーションが本当に大切だと

 改めて気付きます。

 

・長い上りも終盤を迎えたところでTrouble発生!!
 前の人が捨てたアミノバイタルタブレットの小袋がフロントフォークに

 挟まりました。シューシュー言っております。

 走りながら取ろうとするものの、取れませぬ(T_T)

 しかし、下っている最中にブレーキに挟まったりしたら死亡決定なので

 泣きながらバイクを止めてゴミを取ります。
 幸い一発で取れたのですぐに再スタート!
 残念なことに今まで居た集団において逝かれました。

 

・仕方ないのでそのまま一人で登ります。
 幸い近くに人がいるのですがペース的には私の方が速いのでお先に行きます。
 グイグイ登ります。
 前に追いつこうと頑張ってしまいましたがこれは実は失敗だったと思います。
 少し息が弾むが出来れば下りの前で追いつきたいと考えてしまいました。
 
 先程の集団で出会ったローテーションの上手い人(210kmカテ)が居たので

 声を掛けます。

「前の集団に追い付くために協力してくれませんか?」

 と言うと断られた。彼曰く、前の集団に2人で追い付くのは無理。
 追いつきたいなら後ろから来た速い集団に乗れとのアドバイスを頂いた。

 

・そうこうするウチに第一回目の補給ポイントが現れます。
 手持ちの少ない方のボトルの水を被り、余りを飲んで投げます。

 

・代わりにスポーツドリンクの入ったボトルを受け取ります。
 良くブログ等で受け取りにくいとか失敗して取れなかったとか言われますが
 登りと言うこともあり速度も落ちるし、ボランティアの方は何人もいるので
 確実に受け取れます。
 失敗したら次の人から受け取れば大丈夫です。
 何よりも…

 「私はスポーツドリンクが欲しいです!」
 
 と言う、自己主張をはっきりすれば良いと思います。
 私がでっかい声で言うと何人ものボランティアの人が渡そうとしてくれました。

 

・このあたりで気付きましたが、道端に木の葉や枝が一本も落ちておりません。
 私のフロントフォークに挟まったのはレース中に前方の人が落としたゴミです。
 レース前からあったものではありません。
 と言うか、不自然なくらい道が綺麗なのです。

 後で聞いた話ですが、地元の方が全ての道の掃き掃除を何日か前に

 実施されたそうです。

 そして、応援に駆けつけた人が自分の前に落ちているゴミは

 拾ってくださったとのこと。感謝以外の何者でもありません。

 また驚くほど、沿道には応援がたくさんいる。


 チャンピオンカテゴリも市民210km通り過ぎているのに応援してくれている。

 沖縄最高です!