ごく普通のサラリーマンのサイクルロードレース

ごく普通のサラリーマンがサイクルロードレース 世界選手権に出場を目指すブログ

ツール・ド・おきなわレースレポート前編-2(奥~与那まで)

・レーススタート直後に通称「奥の登り」があります。
 ここは選手一同まだまだ元気一杯!なのでグイグイ登ります
 私は様子を見ながらついて行きます。
 
・レース前に懸念した「ここでガッツリ離される!」or「脚をガッツリ削られる!」と言うことも無く淡々と登れます。
 思ったより楽です。

 周りには既に息がキレている人も結構居ますが私はまだまだ楽です。
 身体をほぐす目的で少しだけダンシングしましたが、ほぼシッティングで登ります。

 

・先頭集団の前方まで来たところで奥の登り終了。
 ここから下りに入ります!
 峠のトップで脚を緩める人が居るのですが、ここは気合で抜いて前に着きます!

 

・下りで70km/h以上のスピードが出ます。はっきり言って怖い…。
 それでも狂ったように速度が上がります。最大80kmくらい出たところで

 限界だと思い集団から離れます。

 

・未だ、ここでは完全にセレクションが掛かっていないので

 ただ単にパワーが有るだけの人も集団前方にたくさんいます。
 私もその一人!コースを知らない&人だかりで前が見えないので恐怖は増すばかり。

 (訂正!私には大したパワーは無いです!)
 
・怖いのでもう自分のペースで下ります。
 それでも自分の周りにはかなりの人数が居る…。
 怖いのでその集団でもなるべく前に出ます。

・下りを抜けて海岸が見えてきます。
 まだまだ斜度的には下っているのでアウタトップで回出来るだけ回し続けます。

 (記憶が定かではありませんが)

 

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 下りが終わって海外のストレートの先で集団落車が発生!

 全員で「ブレーキ!」「落車!」と力の限り叫ぶ。
 私自身は何とか人が倒れているその場の手前で止まることが出来ました。

・バイクの山が大きく分けて2つ出来ていました。

 それをかき分けると一番下に人が居ました。
 ヘルメットは割れ、地面に血が滴っているのをただ見ているだけの私…

 何も出来ずに立ちすくんでいると見知らぬ選手の方から


 「大丈夫か?行けるか?」

 

 と私に声を掛けてくださいました。
 
 彼は落車に巻き込まれた様子だったが大事には至っていない模様。
 
 「大丈夫です!」

 

と答えると

 

 「行け!そこに居ても後ろが詰まるだけ。大丈夫!行っていいよ!」
 
 と言われやっと気持ちがレースに向きました。

 

・周りも少しずつ走り出します。
 ここからは平地と言うことで集団を作らないと一気に力を使い果たすことが

 目に見えております。


・海岸沿いを最初は7人程度の集団で走ります。
 速度が上がらないので声を掛けてローテを促します。

 「回してゆきましょう!」

 以外にもローテーションを上手く回せない。
 風が海岸(右)側から吹いてきているので先頭交代の時に右側に捌けてほしいのですが
 みんなさん左側に捌けてしまいます。

 「反対です!海側から風が風ているから海側に捌けてください!」

 と言っても結構出来ない。
 私だけ海側に捌けている状態です。
 すると後ろから追いついてきた集団の中に210kmゼッケンが居ました。
 その方ともう一人はローテーションの基礎をご存知のようで海側に降りてくれます。
 ローテーションが出来る方の2人も皆さんに声を掛けで

 説明してローテーションを回してくれるとなんとか上手く回り出します。

 

・総勢20人くらいの規模になったところで前の集団も吸収します。
 一生懸命、集団に入ってくれるように声を掛けます。結構な大所帯になる…。

 

・この辺に成ると、前方でローテーションを回せる人だけで回し、

 後の人はツキイチになる恒例のパターンになります。
 私は前方の方でローテーションを回します。
 これはこれで疲れると思いましたが、

 しっかり基本に忠実にローテーションすれば意外に脚を使わない。
 ローテーションで上手い下手で消耗具合が大きく違う気がします。

 

・ローテの先頭交代をしたあと脚を止めて列の最後まで降りる人は、

 列のお尻に着く際に追い付こうと少し脚を使ってしまいます
 これを何度もやるので軽いインターバルをやっているのと一緒で疲れる

 

・また、列から大きく離れる人(列と列の間を明けると間に風が入る)も居ますが
 このパターンも一番脚を温存できる交代後に下がるタイミングで漕いでいるので、

 ここでも脚を使ってしまいます。これも消耗するパターン
 こう言う人は途中で切れてしまう人がいます。
 平地で巡航しているだけなのですが残念ながら千切れてしまいます。

・集団後方にツキイチで待機する人も居ます。
 でもこれはこれでデメリットもありました。
 それはまたあとで。
 一口にローテーションと言っても上手い人はローテーションの中で

 消耗を防いでいます。
 スマートコーチングで習っておいて良かった。

 少なくとも私は最小限に消耗を防げました